日刊TOMOTOMO

気になるモノ.・コトを雑文で

今見ても、その絵柄はモダンかつクール!再評価されるべき漫画~Dr.スランプ~

鳥山明先生と言ったら?」

 

ドラゴンボールでしょ。皆知ってるし、今もアニメやってんじゃん」

「やっぱドラゴンクエストかなぁ。RPGといったらドラクエだし、いまだにシリーズ出てるもんね」

 

あらかたこんな返しになるでしょう。(「貯金戦士キャッシュマンでしょ!」っていう人はいないと思いますが)

 

もちろんもちろん、この二大作品が偉大な作品であるのは疑いようがありません。ドラゴンボールは海外でも人気で、コスプレも多いし、ハリウッドで映画化もされましたね。

ドラゴンクエストは当時社会現象にもなるほど人気で学生が平日に店に並んだり、ドラクエ狩りなるモノも現れました。

 

かくゆう自分もこの二大タイトルにはお世話になりました。

 

しかし、自分より上の世代にはやはりこの漫画を抜きにはできないのではないかと思います。それが今回紹介する『Dr.スランプ』なのです。

Dr.スランプ (第1巻) (ジャンプ・コミックス)

何を隠そうこの作品が自分が漫画で初めて全巻そろえた思い出の作品なのです、感慨深いなぁ。

Dr.スランプとはいかなる漫画かといいますと、ペンギン村に住む天才科学者則巻せんべいがアンドロイドの開発に成功!アラレと名付けます。(せんべいとあられとか、ドラゴンボールに連なるネーミングセンスがここでも発揮されます。)

アラレちゃんは何の手違いかロボットなのに近視(眼鏡をかけている)で、力が非常に強い(特に戦闘用ではない)。このアラレちゃんを中心に木緑あかねちゃんや空豆タロウ、隣に引っ越ししてきたツンさん一家などのキャラクターとのやり取りや、せんべい博士の発明品でドタバタが巻き起こるなどが基本路線となっており、途中ドラゴンボールへの布石にようにライバルDr.マシリト(モデルの編集者とりしまさんはよくメディアにも出られていますが、似ています(笑))とのバトルもあり非常に読み応えのある作品になっています。

 

僕らの世代は知りませんが、挨拶である『んちゃ!』は流行語にもなったり、通称アラレちゃん眼鏡と呼ばれる大きな眼鏡も流行ったというように、十分大ヒット作の資質をもっています。

 

いったい何がすごいのか、よく語られているのが絵がとにかく繊細だということ。鳥山先生の描く絵は特に機械ですが、実体化したときにきちんと動くような構造をしているそうです。つまり、あるべきところにあるべき装飾、コード、ボタン、ハンドルなどがあるということです。

「キャラクターに手が届くのか」

「ここにボタンがあっても自分で外せない」

といったことまできちんとしているから絵を見ていてもストレスにならないのかもしれません。

昔の漫画は、良くも悪くもまんがまんがしていて、いい意味で「漫画的」だったと思うんですが、そうなってきた業界に再び、もしかしたら初めて『写実的な漫画表現』を持ち込んだのかなぁと思います。ともすれば精密に描かれすぎた鳥山先生の車や飛行機に漫画をイラストとしても楽しむということを教わった気がします。今見ても鳥山先生のイラストは非常にきれいです。アートとしても海外で売れる作品です。

 

Dr.スランプが80年に描かれた漫画だなんて本当に信じられません。今見ても十分にモダンでストレスなく読める絵柄、ストーリーです。名作ここにありです。皆さん、ぜひ読んでみてくださいませ。

 

Dr.スランプ 文庫版 コミック 全9巻完結セット (集英社文庫―コミック版)

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